You're my only star.

世界で一番王子様

斯波純一と向き合って

大正時代を生きたい─────

劇場版 はいからさんが通る前後編を観てから一層その気持ちが強くなった。しかしこれは乙ゲー世界においての話なので大正時代のゲームがしたい、の意訳である。
紅緒と少佐の運命力は強かった。本当に。感無量になったほど。なので、はいからさんが通るの話もしたいけど、少佐のトーンがジェネリック一ノ瀬トキヤで特攻されまくっていたに集約されてしまうような気がするのでここまでにしておきます。
一ノ瀬トキヤと宮野真守はそれぞれを“個”として追いかけているため混合話は苦手、と言いつつもシンクロ率が高すぎた。不可抗力だったと言い訳させてください。

さて本題。いま家にある未プレイの大正時代ゲーがPC版蝶毒とめいこい。めいこいはアニメ視聴済み。蝶毒は去年Vita版をプレイし、斯波純一の後悔エンドを数日引きずり、真島芳樹から宮瀬豪(スタマイ)を感じ取って情報提供を求めてた思い出がある。



現在進行形でも募集してるので、これまで知り合った男で心当たりがいれば教えてください。余談ですが身長179cmの男の情報は永遠に募集しています!

めいこいアニメはラストの展開が現代帰還エンドだったことに驚き、森鴎外を幸せにする使命を背負っている。しかし今回は蝶毒の大正時代を生きようと思います!何よりも斯波純一と向き合いたい─────その気持ちが強い。そうしてツインコンプまであと3人なのを待たずに蝶毒をインスコした。

どこがこうって上手く言えないんだけど、蝶毒ってはじまってすぐ「このゲームおもろ!」って“解る”文章じゃないですか。全然中だるみしないから時間も忘れて読めちゃうし、ボリューム自体そう多くはないのに内容がしっかりしているから満足度が高い。人を惹きつける文章だなあって思います。


蝶の毒、華の鎖

物語は主人公 野宮百合子の誕生日夜会からはじまる。豪勢な夜会をひらいているものの野宮家は実のところ借財まみれ。この夜会は借財も返済できるような百合子の婿候補を探すためのものでした。そんな夜会で百合子の父親が何者かに殺害される─────この事件は野宮家を取り巻く不幸の始まりに過ぎませんでした。

斯波純一

蝶毒における「お嬢さん」呼び枠かつ赤い薔薇の花束をプレゼントしてくる貿易商社『大道洋行』の社長!呼び方・金持ち・薔薇の三拍子が揃ってる!アリスシリーズのブラッド=デュプレやスタマイの桧山貴臣に続く、わたしの好きしか詰まっていない男なわけですよ。華アワセでいうなら桜花組の唐紅。
Vita版でバックボーンを知っているからこそ、突き刺さるものが多かった。そしてPC版は百合子の体臭(百合の香り)がちゃんと活かされてたのでプレイして大変よかったと満足度が高い。


さて、攻略キャラの中で百合子と唯一はじめましてなのが斯波純一という男。実ははじめましてじゃないくせに!!!好きな人の前ではかっこよくスマートでいたい、良くも悪くもプライドの高い男です。夜会に斯波さんは百合子の母親のの友人である鏡子のツテを使って参加します。出会って突然抱きしめられるという大正時代には破廉恥極まりない行為かつ言葉選びも乱暴なため第一印象は最悪。いやほんと華アワセの唐紅と同じスタートじゃん…

……俺が、助けてやるよ。俺が金を出してやる、と言ってるんだ。

約1年ぶりに浴びたこのセリフ。ハートの国でブラッド=デュプレが言ってくれた「人生の墓場に足を突っ込んでやると言ってるんだ!」並の告白に聞こえる。いや実際そうじゃん???百合子を自分の手で幸せにする─────そのためだけにここまで生きてきた斯波さんなので……一世一代の大告白だったな……
でも斯波との出会いは記憶の彼方な百合子なので、印象はいやしい成金と悪いまま。更に、女を金で買いたいなどと言って来て、強引に口づけまでしてくるような、野卑な男。自分は、あの男の自尊心を満たすためだけの存在でしかない。勘違いしてはいけない、と好意をぶつけられて嬉しいと思うこともあるけれど、なぜそんな自分に執着するのか分からず結局は子爵の地位が欲しいだけなのではという結論を出してしまう。出会いを素直に言っちゃえばいいのに…………(n時間ぶりn回目)

女慣れしてる斯波さんのアプローチ方法はお金にモノを言わせることが多すぎるのも問題だとは思うんだけど、百合子も百合子でプライドがあるのでお互い意地になって素直になれないんだなと思いました。
でも斯波さんにとって今の盾はお金で、最終目標は百合子を取り巻いてる不幸から救い自分の手で幸せにしたい。だから借財を片付ける名目も兼ねて結婚という流れはwin-winだと思っている。なにより昔、斯波が百合子に救われて真っ当な道を歩めた。些細なきっかけが大切な思い出となっている。けれど百合子を好きになった過去のことは言えないし、プライドがあるので今の自分を好きになってもらおうと必死。百合子の顔を見るだけでいつだって元気になれる斯波さんなのにね…仕事は忙しいのに、百合子のためならどこへでも飛んで行く斯波さん…健気すぎて泣けてきちゃう………


ある日、百合子に似合う真珠の首飾りをプレゼントしようとした斯波さん。こんな高価なものもらえない!と押し問答をしているうちに首飾りが千切れてしまった時は本当にわたしの心も千切れるかと思った。

斯波の腕は熱すぎる。嵐に巻き込まれてしまうように、息ができなくなる。高価なものを受け取って懐柔される女にだけはなりたくなかった。そんな女だと─────斯波に、思われたくなかった。

互いの意地っ張りが起こしてしまった案件な気がするけど、このことがあったから百合子は改めて斯波さんのことを考えるようになったから、今じゃいい思い出みたいですね(幻想夜話参照)


真珠の首飾りを千切ってしまったことを日々気にする百合子。そんな時、斯波家で催される百物語に、斯波ではなく名代が誘いにきます。忙しくても自分の足を運ぶ斯波がなぜ名代を寄越したのか気にする百合子。催しへ出向き斯波を見つけたと思ったら鏡子との自称挨拶な口吸いをみてひとり怒って踵を返しすなど、斯波さんのこと好きじゃん???という行動が多くみられるようになります。でもこの後、痺れを切らした斯波さんが百合子に手を出しちゃうのでまた二人の間は縺れるという…

しばらくして叔母から百合子に見合い話が。ヤケクソになってる百合子なので見合いを受けることになります。しかし見合い当日、場所は斯波ご用達とも言える帝國ホテルだからか斯波と出会ってしまうんですよね…運命かな???頭に血が上っているものの飄々とした様子で見合いの場に乱入する斯波。叔母や見合い相手がいる前で百合子との赤裸々な関係を喋りだすもんだから焦っちゃうよね。求婚されておいて見合いを受けてるとは…この見合いをぶち壊してやろうか、と思ったけど耐えた斯波さんはえらい!

最終章『優しい男』

今日も今日とて野宮家へ足を運ぶ斯波純一。しかしその日の斯波は疲労が溜まっていたのか、玄関先でふらついてしまいます。心配した百合子と藤田は暫く野宮家で休むように促し別室で休ませようとするも「……俺は、あなたと離れたくない」と言う希望から百合子の部屋で休むことになった斯波は、百合子から尋ねられ、そこではじめて過去の話を打ち明けます。


斯波は八王子の遊郭生まれ。母親は遊女であり、父親は不明。4歳のときに妓楼が火事になったことで孤児になって乞食同然の生活が始まります。

生きていくために何でもやった。騙して、盗んで、傷つけた。それが当たり前の世界で生きてきた………死ぬまでこの泥の中で生きるんたと思っていた。だがあなたが俺に希望をくれた。

百合子との出会いは箱根。生きるために盗みを働き、大人から追いかけられていたところを避暑地の別荘に来ていた百合子が無意識に匿った形になります。

「上手くできないと殴られる。飯もくれない。きちんとやれば飯も食える。たまに着物もくれる。」大人からそんな扱いを受けている斯波に対して真っ白なハンカチをあげた百合子。

可哀想に思っただけの行動に救われた。下らない、糞みたいだと思っていたこの世界に、あなたみたいな綺麗なものがあるってことを、はじめて知ったんだ。

この思い出は俺だけのものだ。泥に塗れた俺の人生で、あなただけが一点の輝きだった。自分もそこに行きたい、そしてあなたと再会したい。それだけが俺の原動力だったんだ。

最初にも書いているけど百合子に救われてたんですよね。泥の中から這い上がって、真っ当な道を歩もうと思えたほどに、斯波さんにとっては大切な出来事だった。

俺が死に物狂いで働いて来たのは、いずれあなたを自分の手で幸福にしたかったからだ。この世でいちばん綺麗な人に、この世で最上級の生活を送らせたかった。

あなたを妻にすることは俺の中で最も重要なことだった。あなた以外に生涯の伴侶はいないと思っていたからだ。


斯波と百合子は大恋愛!!!!!!


なんかも〜〜〜これに尽きる。たくさん遠回りをしてきた二人だけど、ようやく過去の話と本音も話せて蟠りも解けた!心通じ合っちゃったから婚前でもそりゃあ関係結んじゃいますわ!!極め付けが百合子の独白。

─────この人の側にいるために、私は生かされたんだ。
この男と、共に生きていくために、
この男と、共に幸せになるために─────

もう泣くしかない。百合子の想いもだけど、初夜からのプロポーズを受けて幸せそうにしてる斯波さんをみてヲタクは夜泣きした。二人で一緒に幸せになってね…

散る桜、満ちる月

世界線としては『優しい男』の後日弾。斯波家の庭で、真島を除く攻略キャラと鏡子が集まって花見をします。久しぶりにみんなに会えて嬉しくなってお酒が進むし、童心に帰った遊びの罰ゲームで一気飲みさせられるわで最終的に泥酔してしまった百合子が斯波に青姦されるお話。いや自宅の敷地内で人払いされているとは言えども外でってどうなのよ…と考えながら、うたの☆プリンスさまっ♪SSで一ノ瀬トキヤちゃんに押し倒されたことを思い出た。デビュー前とは言え、プロ意識の高い一ノ瀬トキヤが下手したらスキャンダルに繋がる行為をしたのは衝撃的だったな……………

情事に耽っていたらいつの間にか日は落ち、夜桜が月夜に照らされ昼間とはまた違った景色に。桜の未来にもたれて酔いの余韻を楽しんでいるところに、斯波がぽつりと語りだします。

あなたと……いつか、こんな風に二人で桜を眺めることを夢見ていた。
毎年、桜の花開く季節が巡ってくる度に、いつか必ず、この清廉な白い花を……まるであなたのようなこの桜を、あなたと共にみるのだと決意を新たにしたものだ。

も〜〜〜〜!!!!相変わらず健気だし、百合子も言ってたけど見た目に反してロマンチスト!!!!!!!!
次の夢は百合子との子供含めた3人で桜を見ることらしいので、ぜひ叶えて頂きたい。二人の幸せをずっと祈っています。


BAD ENDへと続く世界線

この世界線では百合子が見合いをし、相手との結婚を決めたことがBADへの引き金となります。
結婚を決めたことを聞きつけた斯波さんが「俺はどうなる?!」って怒鳴り込んでくるけど、前述した斯波の過去を考えると本当にその通りなんだよなあ…でもこの世界線の百合子は知らない……上手くいかない二人だと頭を抱える。
怒っている斯波が「俺をないがしろにしたことを、後悔させてあげますよ。飯田にも…あんた方にもね」と捨て台詞を吐いて屋敷をでていったあと、様々な不幸が百合子を襲います。まず最初に結婚相手である飯田家の経営が破綻し、倒産寸前。それにより借財を返せないため結婚は取り消し。そして借財がいつの間にか一人の債権者の手に握られ、それが悪質な高利貸しの手に渡り雪だるま式に借金が増えていく日々。極め付けは兄の失踪、そして死。

真島芳樹が手を加えてるところが多いけど、そんなことは知らない百合子。全部斯波のせいだと思っていたとある日に斯波が訪ねてきて再び求婚してくるわけです。
追い詰めたのは斯波のくせになに言ってんだ状態。そして家の不幸がはじまったのは全て斯波が現れてから、すべての元凶。この男が何もかもを奪ったのだ。とまで思ってしまう百合子。斯波さんが唯一攻略キャラではじめましてだったことが裏目にでてるなと思った。はじめましてじゃないけど!!!!(くどい)

百合子から「殺してやる」とまで言われた斯波さんだけど、見てる限りでは一向に感情の変化がないことがひっかかった。例え嫌いでも興味がないよりはマシだからか…?それともこの状況で救えるのが自分しかいないから勝ったも同然みたいなかんじなの?ここら辺の自身の心境整理が出来てないままBADの分岐点へ。

最終章『座敷牢の恋人』&『鬼火』

百合子が自殺をはかる世界線。兄の瑞人と同じ入水自殺を考え飛び込むものの、斯波が見張をつけていたために助けられ一命を取り留めます。軽い肺炎を起こして数日寝込んでいるうちに遺体の工作をされ世間的に死んだことにされてる百合子。そして意識が戻ったとき、飛び込んだ際に頭を打ち付けたことで失明してしまったことに気づきます。
そんな状況かつ地下の座敷牢に閉じ込められてるとか鳥籠の中の鳥じゃん…ブラッド=デュプレ然り、わたしの好きになる男は一定数軟禁や監禁が好きみたい。

あなたは俺を拒絶し、憎み、挙げ句死のうとした…そして、今やあなたは俺のものだ……視力を失い、生きている証さえ失って……まるで、全てが俺を獣になれと促しているように思える……

目の見えない百合子の世話は全て斯波が。綺麗な着物を着せたり見様見真似で化粧を施したりとお人形遊びじゃん!胸に鈴付けた性癖は理解できなかったけど。そして日々情事に耽り、百合子に快楽を覚えさせます。
百合子としては殺したいほど憎いのに現状の快楽地獄から抜け出せずにいる。そして憎い男との間に授かった命に対して愛着が生まれている。歪んだ形で斯波への情を持ってしまったところで終わります。

後日弾の『鬼火』は斯波sideなので、妊娠のことを知らないから縄で縛ったまま放置プレイをしたりと身体に負荷をかけ過ぎでは?と百合子の心配をした。
死にたかったのに生きながらえてる現状、世間的には死人扱い、快楽地獄へと墜とされたことで百合子の心は壊れてしまったかと思っていた斯波。今日もまともな返事はないと思いつつ桜が見頃だと話をすると、百合子は珍しく反応を示します。そのことに嬉しさを感じ、「真夜中になったら、こっそり庭に出してやろう」と約束をするんですよね。この世界線でも桜を一緒に見るという夢が叶うのか、と思いながら。
そして真夜中。桜を前に母親の思い出話を話す百合子をみて(彼女は、戻ったのか。以前の彼女が、帰ってきたのか。)と嬉しくなる斯波。そんな斯波に対し、「もう、十分でしょう。私を……ここで、殺してはくれないかしら」「もう十分私を犯したでしょう。もうそろそろ、解放してはくれないかしら」と衝撃的な要求をします。
こんな形だけど、斯波は百合子を手に入れた。心が壊れてしまったようでも、この現状に満足していた。そんな時に「殺してくれ」など。生きる希望であった百合子にそんな言葉を言われるなんて、斯波にとっては残酷ですよね。
でも百合子にとってこの状況は生き地獄。お腹に新たな命が宿っていると知った上でも、殺して欲しいと。その事実に対し斯波は(恐らく俺の子を妊ったことが、耐え切れぬ事実だったから─────)と思うけど、百合子sideとしてはそこまで思ってはないと思いたい。わたしはただ斯波さんと幸せになりたいだけなのにな…と相変わらずのすれ違いっぷりに悲しくなった。
妊娠したことで、子供ごと囲って更に逃げられないようにできると歪みを増す斯波。この世界線における二人の行き着く先は、やはりBAD ENDなのかな…

最終章『後悔』

畜生道に堕ちてやると復讐を誓った世界線。これが去年、わたしが拗らせたエンディングです。希望を失った百合子は復讐する怒りを糧に生き延びる道を見出し、斯波の申し出を受けて結婚します。

自分の妻となった百合子に斯波は人が変わったように優しく接した

これ第三者目線??!?もし百合子sideだったのなら、こんな風に見えてるんだと悲しくなった。本当は優しい人なのに…プライドが高く意地を張っていたのが裏目にですぎてたし、不幸が重なりすぎた。ある意味、憑いてるのか?

復讐を誓った翌日、百合子は真島に相談し小瓶をもらいます。真島との会話で、これまでの不幸は斯波からもたらされたものみたく語っているけど、全ての元凶は真島なのに勘違いしてる百合子をどう思ってるのかな…と思考が飛んだ。
その小瓶の中には、長期的に摂取すると病を発症させる液体が入っています。百合子は毎晩お酒に混ぜて呑ませるんですよね。そして斯波は百合子が何かを混ぜていると知っていながら晩酌する……

そして半年後に斯波は末期の膵臓癌になっていました。膵臓癌は早期発見が難しいのもあって生存率が低いから蝶毒のライター……と頭抱えた。
今際の際で斯波は百合子に「幸せだった…ありがとう…」と何度も言い、息を引き取りました。
斯波への復讐が成功した百合子に残ったのは、ただの空白。喜びも悲しみも、消え失せていました。そんなある日、夫婦の部屋で斯波の日記を見つけます。そこで全てを知るんですよね……斯波の過去や百合子と会っていたときの心境を。
このエンディングは本当に後悔がすごい。たった半年の夫婦生活…わたしが斯波さんの幸せを断ち切ってしまった…死んでお詫びを……と何度みても泣いてしまう。後悔先に立たずってこのことなのかなって思います。


尾崎秀夫

陸軍所属の百合子の幼馴染み。昔から好意を抱いていたものの、親同士の関係が悪くなったことに比例して疎遠に。真面目で潔癖な性格のため瑞人のような女たらしを不潔と思っている節もあり。眼鏡かけて方が個人的には好きな顔です(眼鏡属性はcv遊佐系の色気あるキャラにしかハマらないのもあるかも)

最終章『うそつき』&『くるくる、くるくる』

「他に男がいようと構わんさ。あなたが俺の妻になってくれれば」
百合子を妻にできるなら、他に恋人がいても構わない。

なんとも言えない心境になるので、本当にそれでいいの?!???と、斯波さんに問いただしたくなるセリフですね!!(キレ気味)
両思いだけど秀雄とは結ばれることなく百合子は斯波と、秀雄は許婚の女性と結婚する。互いに家庭を持ってるので不倫関係の世界線です。
斯波さんは百合子が自分の妻である限り、秀雄は単なる間男であると一笑に付してるそう。ま〜〜た意地を張ってない?!??素直になりなよ…あなた所有欲も独占欲も強いじゃん…
それを表しているのが百合子が秀雄と帝國ホテルで逢瀬を交わした後は必ず執拗に抱くという一文。心は手に入れられなくても身体は─────という執着ですかね。既に子供がいるし。斯波さんはもうその事実で勝ち組なのかも。
百合子としても秀雄のことは好きだけれど、斯波と子供も大事と双方にいい顔をしてどっち付かずだし。
後日弾の『くるくる、くるくる』まで読んだら、この男(斯波)めちゃくちゃメンタル強いな!と思った。とりあえずラストの秀雄が百合子との不倫関係をみんなの前でバラした展開には肝が冷えた。考えるだけで後が怖い……


藤田均

野宮家に長年勤めるハーフの家令。百合子とはひと回り以上、歳が離れてるのかな?エンディングによってはM全開になるので、読めはするけど母乳やお尻叩くプレイなど個人的に刺さらない性癖話だったなあと…百合子のドSっぷりも見ててあまり好きでなかったのもあるかも(蔑ろにされてる藤田が可哀想だと思ったので)

最終章『永遠の下僕』&『うわさ』

こちらも斯波と結婚している世界線。百合子は斯波家に藤田を連れてきて愛人関係です。藤田の下僕っぷりと百合子の女王様っぷりがすごい。
しかし斯波純一では満足できない躰…そりゃあ日本人と西洋人じゃあさあ……でもさあ……はあ……(気落ち)と斯波さん寄りなので悲しい気持ちになることもありました。

後日弾の『うわさ』は藤田sideなので、百合子の気持ちが全くわからん!と暴れた。個人的に百合子から空気扱いな藤田がただひたすらに可哀想だった…斯波さんは鏡子とタッグを組んで藤田を鏡子のものへ転職させようとしてたし…
でも最後には藤田と百合子の間にあった蟠りは解決(?)したし、なんだかんだ元気に斯波さんが百合子を愛してるのならわたしはそれでいいやと結構投げやりな気持ちで終わった。

「……それでこそ、自分のものにしたときに、満足が得られるというものです」

感想とっ散らかしてたから、この斯波さんのセリフがどこにでてきたか思い出せん。位置としてはここだったので『うわさ』のところだったのかな?
とりあえず、思わず一ノ瀬トキヤ『Be the light!』の「手に入れたいものこそ 難しいほど 燃えるでしょう?ドキドキ funny fan!」を思い出したことを伝えたかっただけです。百合子への執着っぷりがすごい斯波純一が好きだよ!


今回改めてプレイし「蝶の毒、華の鎖」は不朽の名作だということを身を持って体感した。全人類にやって欲しいけどPC版は発禁ゲーで個人的に万人へは勧めにくい。ので、移植やって気になった上で購入大丈夫であればPC版をやってFDである幻想夜話まで駆け抜けて!と勧めていこうと思いました。
余談で、斯波さんから「結婚詐欺だ!」って言われるのは移植だけ!!!!

さて、斯波純一と向き合うつもりではじめたPC版蝶毒だったし長々と斯波純一の関わる世界線の話をしてきたけど、幻想夜話までやったら真島芳樹を拗らせた結果で終わりました。
久しぶりに血湧き肉躍った。本当に楽しかった……そんな真島芳樹についてはまた別でまとめたいと思います。