You're my only star.

世界で一番王子様

赤い柘榴の木の下で

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2021年プレイした乙ゲーでTop3に食い込むであろう2009年産PCゲー、GARNET CRADLEフルコンしました〜!いやあ、なんだかんだ文句いいながらも楽しかった!!!久しぶりに終わるのが名残惜しくて進めるのがもったいない感情を抱きながらプレイした。


高尾滋先生作『マダム・プティ』で褐色王子のニーラムを摂取しだしてからガネクレやりたい欲は定期的に上がってたんですが、ツイート見返す限り購入から約1年8ヶ月温めてましたね。因みにこの時買ったゲームは3/7本しか崩せていない。もう少しペース上げて頑張るか、新規で増やさないよう自制しましょう。


ガネクレのシナリオライターは片桐由摩さんと、スタマイくんでもお世話になってる方でした。そしてそして音楽がElements Garden藤間仁さん!!!人生ジャンルであるうたプリではめちゃくちゃお世話になってます……頭が上がらない。
絵柄の美少女ゲーム感が強いなって思って調べたら男性向け発禁ゲーをよく手掛けてる会社が作ってたので納得。このあと絶対おセの流れじゃん!と発禁ゲーやってる錯覚を起こしたりしてた。

西蓮寺理人とサーリアの頂上決戦だろうなと思いはじめたけれど、共通ルートからサーリアとの運命力が高いことがビシバシ伝わってきて胸打たれてた。あと正史はサーリアだってことは、生い立ちや一人だけ現実(といいつつ結局夢の世界だったんだけど)にいない特別枠、そしてクロニクル(チャート)では5人中ど真ん中であること見たら丸わかりじゃん…と頭抱えましたね。
シナリオは共通が長くて個別にはいればサクサク進む印象。と言うか、流れはどのルートもだいたい同じなので金太郎飴シナリオ。
現実と夢の世界を行き来しながら物語が進むのでトリアリっぽいなと思った。あとミフターフの姫巫女“アズラ・サヤラーン”になる条件のひとつに乙女の潔白ってあったので華アワセでいうところの泉姫候補じゃん!!!と想いを馳せました。

ガネクレは『運命の王子様を選ぶ物語』だと思っているので、運命の相手が異なるそれぞれ同じ筋書きの本を読むってかんじにしたかったのかな?(上手く言えない)
『これは、恋を知らなかった少女が誰よりも激しい恋に目覚めるまでの美しいおとぎ話…。』と謳っているのでどんな過程が待ってるんだろうとワクワクしてた。でも実際は黒幕が主人公ちゃんに魔法をかけたプラス個別ルートへの選択肢を経てから急に攻略対象たちを意識し出すので、互いに惹かれ合う描写を楽しみにしてたぶん残念でした。あと一応自己投影型夢女なので、主人公ちゃんの攻略対象の好感度が急に上がると置いてけぼりになるって個人的理由もある。
それと「平等性を図るために王子との逢瀬の時間を取ってもらいます」って話がでたけど、個別に入るまで一切なかったのも残念だったな…共通で描写ないなら個別はいってからか直前にその話だしてよって思いました。

まあこんな残念ポイントあっても、ひとつでも突き刺さるシナリオや男がいれば良かった!!って言うほどガバガバ評価なので、今は古き良き乙女ゲームをやれたという気持ちでいっぱい。とても良かったし満足してるよ!

以下、プレイ順にキャラ別感想です。

櫻沢輝一郎/キイチ

乙ゲーにおいて平川大輔には大変お世話になっていますが、私の抱く彼の声帯からはかけ離れたキャラだったので新鮮だった。(歪んでたり病んでたりメガネの印象が強いので)
美術の先生と名字が同じだなあとは思ってたらお母様だったんですね。それがまあ複雑というか人間と花の妖精(夢魔)のハーフで予想以上にファンタジーな設定だった。
人生のバイブルである神風怪盗ジャンヌの「まろんは軽いな、羽が生えてるみたいだ」スチルがでてきたときはテンション上がりましたね。
内容としては主人公ちゃんと両思いなのに母親が急にいなくなったこと(現実世界で形を保てなくなって消失)がトラウマになり、大切な人はいつかいなくなると突き放したり、やたらと青いチューリップを咲かせることに執着してたのは共感しにくかったな…。

白土楓/ナスル

説明書のキャラ紹介改めて見返したんだけど2個上で大学生だったの?!勝手に椿ちゃんと双子だと思ってたけど違うんだね…作中では一才説明なかったので驚いた。
てらしーの声帯を持つ男を攻略するのは久しぶりな気が。幼馴染設定なので、主人公のこと好きだけど表には出せない。主人公ちゃん鈍感なので楓ちゃんに好意を持ってる女の子との恋を応援されて、それでイライラしだす楓ちゃんみてるのは楽しかったですねえ。そう言うの大好き!
途中ヤケになって主人公ちゃんに強引にキスしたりとか感情ぶつけてきたのも楽しかった〜!!でも最後は丸く収まってしまったので、もう少し長年の燻った想いをみたかったなあと思いました。(ここで過ぎる有川譲)

勅使川原透矢/トーヤ

名字読めないし長いしで調子に乗れるなら「てっし〜」ってあだ名付けられてそうと思った。
俗に言うツンデレ…?でもツンが多すぎだし男尊女卑発言は私の好感度がだだ下がりで最後まで好転することはありませんでしたね…。めちゃくちゃ嫌いってわけではないけど好きにもなれない。
勅使川原は過去の出会いとかで主人公ちゃんに一目惚れしてるんでしょうけど、好きな人の前じゃ素直になれない天邪鬼タイプなので結構後半までツンケンして互いに喧嘩してるし、そうかと思ってたらある時からデレてくるというか、主人公ちゃんに惹かれてる描写が弱くかんじて急に好感度あがったけど私なんかしたかな?!??ってついていけないところがありました。

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でもこのシーンでリヒトの鱗片が見えてからめちゃくちゃ楽しくなった!愛が重そうなリヒトへの期待度が確実に上がったルートでした。(勅使川原の感想じゃなくなったな?)

西蓮寺理人/リヒト

「ゴミ箱と俺、どっちが大事なの?」って聞いてくる愛の重い男。
長いこと『西園寺』だと思ってました。そしてこれまたキャラ紹介からの情報だけどフェンシング部の部長だったの…どおりで現実に来れたサーリアと闘ったときフェンシング使ってたわけだよ…。
生粋の夢女ワイは王子様系統に弱いので第一印象は完全に理人先輩でした。共通における告白などで特攻されてたけど、それは表の顔。

『俺』は『君』に愛されるためにここにいるのに

俺は『貴女』のためにだけ生きてる

など、重々ワードをちょいちょい挟んできたり図書館で迫られるあたりから理人の毒がいい感じに体内でまわってんなあ〜と思ってたわけですが、急に効きがよくなってびっくりしたのが次です。


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お姫様にふさわしい王子様に?!??!??これ完全に王子様になりたかったおひめさま(姫空木)では?!????

このシーンはしばらく頭抱えましたね。ツイッタランドでパブサしてたとき“華アワセの姫空木すきなら理人もすきでしょ”の意味がとても分かりました。はい、すきです。
なんでみんな姫空木属性あること教えてくれなかったの?!???って理不尽にキレてた。
あと「本当の俺を見つけ出して」って幼少期から青年の理人が交互にでてきたときはヒメくんとウツギくんに分かれたとかそういう感じかな?と思ってしまった。

極め付けが理人先輩がくれた林檎に睡眠薬が盛られてたことですね…………楽しすぎて手叩いて悦んじゃったよ!!!!!結崎芹を思い出したし、これだから乙ゲーはやめらんねえ!!と長年乙ゲーをやってる理由(わけ)を再認識しました。

あとしばらく動けなくなったのはショタリヒトの「あの子の王子様は僕だけじゃなかったんだ…!」ってセリフですね…

完全に華アワセじゃんって死んじゃった。逆にやっぱ華アワセすきなら突き刺さるルートだと思いました。良い男と出会えた…。


サーリア

主人公、美紅ちゃんとの運命だと言うことは攻略制限解除するまでに十分すぎるほど感じてきました。満を持してのご登場、わたしの信頼であるcvシンノスケタチバナを声帯に宿すパッケージ男です。
KYOHSOの時明に「お前」って呼ばれた時は引っかかったのに、サーリアに呼ばれても引っかからない!声帯は同じだしどちらのキャラとも初対面なのに不思議な体験をした。

運命の果実とかそういうの好きなので理人ルートで林檎かつ、そう言った話が出てきたときもテンション上がったけど、サーリアにおけるその食べ物が柘榴だって知ったときのテンションと言ったら!推せる!!!!
シナリオの感想少女漫画でした(褒めてる)別件だとASカミュも少女漫画だと思ってます。

お互いがお互いの運命…美紅ちゃんの前では本音を語らず素っ気ないけど、実はめちゃくちゃ美紅ちゃんのこと気にかけてるサーリア…そして小さい頃に出逢っていて無意識の内にサーリアは美紅ちゃんのために夢魔の力を使い、現実とミフターフの世界を行き来させていた…なんかもう良すぎて感想も記憶も逆にない状態になってるな???

サーリアの他に美紅ちゃんは夢の世界で幼い頃に理人や勅使川原とも出逢っているけれど、やっぱ断トツでサーリアだなあと思いました。あとひとりOP(インスト)がルート中に流れたり、EDもひとりだけキャラソン?だったりと推されすぎでしょ……個人的に理人は幸せにしてあげたい枠だけど、運命でいうならサーリアなんだよなあ…
HAPPY END 最後のスチルの迎えにきた感がすごい差分演出もとても好きでした。とっても良かった。

あとコンプしたあとに読ませて頂いた、柘榴を使った二人の心境の考察が個人的に良かったので勝手ながら共有させて頂きます。


総評は愛の重い男や運命を浴びれるガネクレは良ゲー!華アワセ好きなら刺さる人多いのでは?と思ってます。いづれFDもやりたいな。
あと乙ゲー界でシンノスケタチバナは愛が重い男の声帯を務めることが多いと思ってるので、わたしを楽しませてくれるシナリオが用意されてる率が高い意味での“信頼”だった。でもサーリアは今までにない系統だったしシナリオも良かったので、これからも“信頼”としてよろしくねって気持ちになりました。
今年4本目の信頼ゲーでしたが、まだ5本は残ってるので摂取するタイミング見計らって崩していきたいと思います。