You're my only star.

世界で一番王子様

1926年を駆け抜けて


乙女ゲームでしか得られない糖分を得たいのに物語が進むにつれシリアス著明に耐えられず距離を置くを繰り返した結果、コンプまで1年近くかかりました。プレイ時間は多く見積もって34時間くらいだったので前作と同等のボリュームかな。相変わらず性癖ついてくれて最高なのに胸糞も悪すぎて。個人的に乙ゲー史上最高の胸糞でしたね。
 

オルロック&ギルバート

一心不乱に進めてたのかこの二人はほとんど感想を残してなかった、申し訳ない。自分でもどうしてだかわからないけど許して。
個別ルート選択すると動画からはじまったので凝ってるな〜!とワクワクした。
オルロックのBADでしか得られない栄養があるのは1926年も健在で、心中ENDとても美しかったです。焼け落ちる教会の中に留まり、瀕死のオルロックを抱きしめてお互いの気持ちを確かめ合う。死が迫っているにも関わらず“どうか──どうかこの時間が永遠に続くようにと、私は心の中で強く、強く祈るのだった。”という最期のモノローグがめ〜〜〜ちゃくちゃ良かった。

前作からギルバートには弱いので特効されて楽しかったです!相変わらずのカリスマ性!求心力!!肌色多めでびっくりしたんだけど、一緒にお風呂はいってるスチルD区分はオッケーなのね?!???恥ずかしがるリリィ可愛すぎだし、ギルバートもかっこよすぎなんだが。
BADではリリアーナが記憶喪失になってしまい、献身的にお見舞いに通うギルバート。記憶を失う前のようにとはいかないだろうけど、再びふたりが結ばれることを強く祈りました。

ニコラ

ニコラ・フランチェスカ…!思わず口に出したくなる名前のひとり。序盤から特攻がすごい。cv木村良平の攻撃力よ…。心してかかってる。「【僕の】だからね。」って独占欲だしてくるの好き。あと「どうか、僕と一緒に罪を背負ってほしい。」ってプロポーズの言葉良すぎて頭抱えた。

遺跡を燃やたことでブルローネという土地に縛られる必要がなくなったファルツォーネ・ファミリー。そのきっかけを作り、ブルローネから離れても良いという選択肢を与えてくれたニコラに心から感謝を述べるダンテ。その言葉に対し「……良かった。小さな僕がずっと願ってきたことが──無駄じゃなかったんだな、って思って。」の返しよ!!!!ダンテ強火という、ニコラの推し活が大成功したんだなと涙を流しました。ニコラがダンテに抱く想いがやはり理解できなかったので、ニコラ好きなフォロワーに話を聞いたら“推し活”って言ってたのすごくしっくり来て。それからずっと使ってます、ありがとう。

TRUEの最後の締めくくりが本当に好きで。本家筋ではない墓守の一族の血縁と鍵の乙女の恋。とっても良かったです。

「今日まで君がくれたものを僕も返したい。すべてを捧げて、君を幸せにしたい。………健やかなるときにも病めるときにも、君を愛し続けると誓うよ。だから…一緒に生きてくれますか、リリアーナ」
彼は【幸せにしたい】って言ってくれたけど。その唇から誠実に紡かれる言葉たちがすでに私を幸せにしている。
「どうか、僕と結婚してください」
「….....はい」
私が小さく頷くと、彼はそっとーー私の薬指に綺麗な指輪を嵌めてくれた。

晴れ渡った青空の下。誓いのキスみたいに、私たちはくちづけを交わす。ふたりを結びつけた始まりは、もしかしたら運命の悪戯だったのかもしれない。でも、最後に手に入れた結末は、きっと──私たちが自分の意志で選び取った明日。彼とふたりで辿り着けだ今日という未来が、私には何より愛おしく思えた。

ニコラBADはあまりの衝撃に数日囚われてた。予行練習として行った結婚式がめちゃくちゃ良かったからこそ浮き彫りになるというか…結婚を控えたわたしが身を挺して死ぬBAD辛くない??(突然のヒロインとの混合すまん)ニコラ・フランチェスカの気持ちの行き場が…え、しんどすぎて無理。
リリィが死んでさ、エンドロールあけてさ、ニコラは側から見るといつもと変わらず仕事していて。あんなにも愛していたリリィの葬儀でも涙を流すことすらなかった。周りからは仕事に没頭することでリリィの死から目を逸らしていると思われていたニコラの心中を知ったら急に涙でてきたんだけど。「大丈夫。……全部終わったら、ゆっくり休むよ。」って本当の意味は後追い…そんな……ええ………?ニコラならと納得してしまうところはあるけれど、リリィはそれを臨んでいないのもまた………死ぬなリリィ…………!ニコラはリリィなしじゃ生きていけないし、死すら二人を分つことはできないらしい。こう言った展開結構好きなはずなのに性癖に突き刺さってるのかもわからないくらい感情がぐちゃぐちゃで、ニコラ…………(頭抱え)

無印のニコラって疑心暗鬼案件だったけど、恋人になってからは本当に深く愛してくれてるんだなということがたくさん伝わってきて。いまはファミリーのために生きているけれど、国外へ拠点を移す準備が調えばすぐに自死してリリィの元へ行こうとしている…性癖なはずなのに改めてニコラの思考のやばさを痛感。ニコラがそこまで深く愛する女性と出会えた事実と、そのリリィを失ってしまった事の大きさに同調して涙でてきたのかな。いまだにうまく咀嚼できてない。
ダンテに対する巨大感情でも言われたけど、この言動も「誰にも分かられなくていい」としてニコラの中では処理されてそう。ニコラの自己完結感さに対してもうわたしは口を出せないし、あちらでお幸せにとしか言えない。ニコラは一見新規歓迎と見せつつ深いところでは受け入れないし、自分のこの想いは自分だけのものだし誰にもわかられなくても良いっていう孤高のヲタクタイプだと思っているので(?)
そういうわたしも、わたしの気持ちはわたしだけのものだし、ましてやこれまでを一緒に生きていたのかもわからない人にわたしのら気持ちなんてわかるはずないじゃんって弾いてしまった厄介案件があるから同族意識芽生えてる(いや分からないんだろうよ)

全部終わらないと、逢いに行けない。
(…僕が行けば彼女は悲しむだろうか。きっと怒るだろうな。……泣くかもしれない。それても、僕たちにはお互いか必要だ。…離れて生きていくなんて、考えられない)
彼女の存在は僕にとって命より大事なもので。彼女だって.....。僕を深く愛してくれていた。
(離れていたら不安になる。触れていないと寂しくなる。寂しい想いは、させたくない)

はじめはリリィの反応を正しく捉えられていたのに、徐々にお互いが必要で離れては生きていけない。ニコラだけの想いをリリィも同様だと思い込んでるあたりのズレがかなりキてるなと思いました。

「運命とか血筋とか、そんなの関係ない。僕には君が必要なんだ。僕は君を愛している。……それが【すべて】ていいじゃないか。」
「……きっと触れるだけですぐにわかる。僕たちにはお互いが必要なんだって。君も僕を求めているんだって。」

「僕はね、君の運命の相手は僕じゃないのかもしれないって思ったことがあるんだ。」
「根も葉もないお伽話だとまでは言い切れないって。君の存在が僕たち一族にとって重要なものなら、それはもしかしたら──。……僕のものにしてはいけない女性なのかもしれないって。そういう予感は、君に恋をする以前からずっとあったよ……!それでも……どうしても君を、僕のものにしたかったから──。」
「だから、急いだ。君が慣れていないことには気づいていたのに。いろんなことが片づいてすぐ、君に気持ちを伝えて。その日のうちに僕のものにしたのは、あれは、……僕が悪い。君も僕も、自分の意志でお互いを選んだんだって確言できるように──あのとき、もうと時間をかけるべきだった......!」

「違う。傍にいて、接する機会が多かつたから好きになつた。それがいけないこと?それは普通の恋愛だよ。悪いことでもなんでもない!」
「出逢ってすぐ恋に落ちるほうがおかしいよ。僕たちは……傍にいて、お互いを知る中で惹かれ合って、好きになった。血なんて関係ない。最初から無条件につ惹かれたわけじゃない。ただ、君を知ったから、君を愛した。」
「たとえーーこの想いが【血】を踏みにじるものでも。
与えられた運命に背いているのだとしても。僕は、君が好きなんだ。……愛している。」

「……君を逃がさない。絶対に──。」

本当の運命はダンテなのに早急に丸め込んだことを指摘されたときの不安さも関係しているのかな。

ダンテ

ダンテ・ファルツォーネ、顔がとても綺麗。これは前作からずっと変わらない評価です。リリィも言ってるけどさ、わたしもダンテの誠実なところ好きです!しかしリリィの行動逐一報告させて把握してるの…?!重い男じゃん!!yaba!!そんなところも好きだよ。

理由もわからずテオから恨まれてますが…。テオのお顔は好きな方なんだけどなあ…。いや〜でもさ、テオよく考えなよ?リリィが鍵の乙女じゃなかったら両親は他の子を欲しがることはなかったかもしれないし、まずこの物語がはじまらないからな?って思ったらアンリが指摘してくれた。ありがとう。

ダンテのプロポーズ「俺と、結婚してくれないか」ってストレートなところめちゃくちゃ良い。家族になろう。本当にリリィのことを尊重し大切にしてくれてるなって思います。

ギャッ !朝チュン!ダンテ・ファルツォーネ、ダメです。寝起き悪いのも甘えてくるのもわたしだけ知ってる面ってかんじでめちゃくちゃ良い〜〜〜。こうやってすぐ特攻されちゃう。

殺されたリリィの後を追い、アンリにダンテが殺されるBAD。客観的に見ればリリィが死ぬというニコラと同じ展開でも、自殺か他殺か。それがニコラ・フランチェスカとの差だよ。やっぱり癖(ヘキ)なので浴びて気持ち落ち着いたな。ダンテは地獄に落ちて死後リリィとは一緒にいられない思考だけど、ニコラは死後も一緒にいられると思っているのも…なに…?対比がすごい。自分で死に行き着くニコラと、他人に言われ死という救いの思考で受け入れるダンテ、脳汁が……。

相変わらず気まぐれを醸し出すので殺されないかとヒヤヒヤするね。しかしリリィに執着してくれてるのかなと思うところが多々あって嬉しい限り。まじで楊は癖的な意味で好みな男だから楽しい!機嫌を損ねないかという危うい雰囲気もありつつ、以前とは違うこちらの変化を読み取って尋ねてくれるのも変化を感じて良いです。

「何故、普段からあの調子で甘えない?」
「え?」
「たまには可愛げを見せろ。」
「ええっ......」
私は困惑しながら聞き返す。
「いいの?でも、そういうのは、その……。鬱陶しくて嫌いなんじゃ……。」
「……時と場合と、相手による。」

楊の変化がめちゃくちゃ良くて逆に感想がない。睿と出かけたことに対する言葉は楊にとってはいつもの冗談だったけれど、それがリリィにとってはなんとも思われてないように感じて実家に帰らせて頂き、教会まで迎えにきてくれて謝ってくれる。うう…寄り添ってる……良き………。

……飽きた、と思う日が来る前に。
欲しいと想い続けている間に──この手で殺してやる。

うえ〜〜、めっちゃ良い。最高の殺し文句だと受け取っています。

ふたりが幸せになるTRUEのはずがリリィが死ぬと思わされる展開になったのでBADなのか疑った。しかしリリィが死ぬ(かもしれない)現実を受け入れられてない楊のあの表情は見れて良かった。
いつか楊に殺されるその日までってわたしがブラッド=デュプレの手にかけられるその日を待っているのと同じじゃん!ってなりました(突然どうした)

楊に興味失せられて袁に壊されていくリリィのゲームオーバー。これ発禁ゲーだったら壊されたリリィまで見れるんだろうな〜〜。

Alternativa

みんなが所々でいう『サン・ロレンツォの夜』の記憶がなさすぎて前作すべて網羅できてないかすっかり忘れてるかと思って調べたら、大先生として慕っているフォロワーの記事がHitして解決しました。どうやらリアルイベントでの思い出らしい…みんなわたしの知らない記憶を喋るんじゃないよ。

cv興津さんどこにいるんだと思ってたらここでしたか。ガリエ演じるのなかなかにSAN値削りそうだけど、やることなすことが胸糞すぎて興津さんを心配した。

それぞれのエンドで見られるご褒美スチルの良さよ!ギルバート・レッドフォードに迫られるのは弱いのでダメだし、楊めっちゃかっこいいし、ダンテ・ファルツォーネはまじで顔が綺麗(それしか言えない)

アンリ

cvシンノスケタチバナは信頼!好きです。リリィがアンリに甘えるように仕向けているって調教してんじゃん〜〜。
前作ではノーマークだったんですが、アンリリめっっっちゃ良くない?主人公ちゃんから積極的に動かなければこのルートは生まれないのとかめっちゃ好きだわ。
アンリに生きていてほしいというわがままだとか、アンリに逢いたくて仕方ないとか。一目会えるだけでいいと思っていたけれど、実際に会うと寂しくてそばにいたいってわがまま言っちゃうのとか。このわがままはアンリができるように仕向けてたっていうのもまた……ハァ。正直前作では刺さらなかったけど、ここにきてやはり信頼は安定の信頼だなってなってるチョロい。幸せになってくれ(まだ終わってない)

「……私、人前ではあまり泣いたことがないのよ?泣いたら相手を困らせてしまうと思っていたから。」
「そう?……おかしいな。私の記憶では、君は私の前でよく泣いているけれど。」

リリィがアンリに甘えられてる証拠だと思う。

(……君が、私の理由だ。君のために生きていたいと思う。
だから、今になって、死にたくないとも思ってしまうけれど。君に想いを伝えて、君に愛されて……。最期に触れることさえ、許されたから)
「……君のためなら、喜んて死ねるよ。」

「私は、君の隣にいる。君のために生きていく。……この命がある限り、ずっと──。」

アンリが生きることを選んでくれている今が尊すぎて泣く始末です。

リリィはずっと空腹なんて感じてなかったけど、アンリと会って一緒にご飯をたべられる朝久しぶりに空腹を感じるなんてさあ、やっぱり一緒にいるべきだよ。

鍵の乙女の資格に関してアンリを触発するやり取り、こういうの好きだわ。対となる墓守の一族というダンテの都合がなければリリィと共に寝たい願望可愛すぎた。

信頼ボイスだしアンリ・ランベールが性癖どつき過ぎるし痒いところにも手が届き過ぎてるシナリオなので満足感しかない。信頼はどこまでも信頼なので、演技もうま過ぎるし初夜スチルのアンリに至っては綺麗で妖艶で色っぽくてぶっ飛んだ。

BADはアンリかリリィのどちらかが死ぬ予想だったので壊されるのは予想外でした。でも死ぬより辛いよね…人がどんどん死んでいく、しかも自分の考えたシナリオや自分の手で。とても辛い。ダンテの目欲しがったやつ誰だよまじで出てこい。本当に胸糞だった。


結局好感度HIGHとLOW選べるのよくわからなかったな。選択肢セーブして分岐させてたけど、チャプターから入るには調整として良いのか…?
改めてスチル見直してるとリリィのお洋服やヘアアレンジがめちゃくちゃ可愛いくて眼福です。特にパーティドレスが好き。今回も楽しませて頂きました!ライターさんにも興味が湧いているので泡沫のユークロニアが俄然気になってきた。