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世界で一番王子様

選択の末にあるもの

2022年9月からはじまった約7ヶ月に渡るST☆RISHとの個人的な旅が一旦落ち着いたので、そろそろ乙ゲーマー復帰しようと思い再開したものの乙女ゲームをする集中力がてんでない!困った!
そんなこんなで2023年も半分が過ぎ、上半期の積みゲー消化本数はコンシューマーとフリーゲーム各1本ずつという進捗です。ピオフィ1969に手をつけたけどノベルゲーに飽きてきている傾向がではじめていたので、ちょうど1年前にはじめてすぐ旅の準備で積んでしまったレンドフルールに移行。ラヴィールという軽い作業要素が気分転換になったのかコンスタントに進められました!下半期1本目として滑り出し好調な気がする。以下、攻略順の感想です。

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正直なところ糖分取りたかったのに全然恋が始まらなくて積むかと思った。ピオフィの進み悪かったのもこれがある。とりあえず堪えながら進めていくとヴィオレットが実は女神の依代?!?不穏な雰囲気が漂い楽しくなってきた!

ヴィオレットの見た目も好きなんだけど、慈愛の神ミレーヌめちゃくちゃ可愛くてドツボです。アクリルスタンド売ってない?華アワセの百歳の隣に並べたいレベルにわたしの好感度が高い。

レオン

レオンの中に破壊の神ゼロがいたくだりはショッキングで、珍しく攻略対象に同情した。でもやっぱり、はじめから主人公への好感度が高い男って何かしら過去とか主人公の知らないところに物語あるよね。
てゆかタイトルに『運命の恋』ってつくと運命大好きマン逆に身構えちゃって自分好みかの精査にはいっちゃう。なので個人的に運命というより仕組まれていた要素が強い気がしました。ここはレオンも悩んでいたところだけど!
ゼロがいなかった時にもヴィオレットに惚れて騎士になっていたビジョンは想像できなかったのが大きい。

ラブエンド『愛と罪の楽園』へ至るまでの衝撃。
わたしたちの恋のために、あなた達には死んでほしい(意訳)
そりゃラブエンド目指してるからレオンとの恋を取るのはわかるけど、パルデダーム全体という規模が規模なのでね…メリバじゃんって思ったけど、みんな合意の上の死だったからメリバじゃない…???え?わからん。
でもわたしたちのために死んでくれ展開はヒィヒィしていつもとは違う脳汁でてた気がする。二人が恋を選んだ結果そうなったではなく、二人が選択して自ら手を下したっていうのがゾクゾクするな…。それを了承して死ぬオルフェには大丈夫か?って思っちゃったけど、それほどヴィオレットに信頼を寄せていたということで良いのでしょうか。当初はルイにも思ったけど、個人ルートプレイした後は輪廻転生を繰り返してるルイだしなに収まりました。

それまで二人だけだったパルダームに茜と瑠璃そっくりな花人が生まれたのは今後の希望を見せられた。でもユベールまでプレイし、双子蝶はユベールのヴィオレットを愛し守るという心を割いて生まれたという経緯を考えるとこの展開は果たしてどうなの?と疑問を抱く。

ラブエンドの対比となる、みんなの命は奪わず二人が死を選ぶ『愛を手に、永遠の眠りを』が個人的に美しくて好きなエンディング。そして、この選択のほうが一般的に多いよなと思いました。

ギスラン

お国柄もあり共通ルートでは女がトップなんて認めねえ!って感じだったのに、意外にもめちゃくちゃ認めてくれるようになり忠誠も誓ってくれた。短期間で変わった印象だったので、わたしそんな大層なことしたっけ?
個別にはいってから好感度高いしめちゃくちゃ信頼置いてくれていることを冷静に考えるとついていけない。ラヴィールでの対話すごいね?もう少し感情の変化が読み取れる細かな描写が欲しかったな。

しかしギスラン辛すぎん?種人としての身を捨てパルテダームへ来たのに枯渇していく身に耐えきれず狂い、狂人になる前に拘束され死を待つのみって言葉がでない。

ギスランルートで一番驚いたのはエンジュに殺されたことです。予想外すぎるでしょ。
結果はどうであれ『緋色の騎士』エンドの一途さ良いな〜!わたしはあなたを諦めない。だからわたしは、わたしを諦める。そんな美しい悲恋だった。
ラブエンドは個人的に物足りなかった。すべての犠牲の上に恋が成り立ったレオンルートの衝撃がすごかったからかな、パンチが…。

オルフェ

個別にはいってから自己主張が強くて浅葱と一緒に戸惑いました。
オルフェわたしの彼氏だった???女家系で育って女性に対して優しい設定があるなら気にならないけど、吟遊詩人でその日暮らしをしていた人や物に執着の薄い印象だったから過保護でびっくり。
そして急にオルフェは神の卵だって言われてついていけない。まず神が生まれる経緯や条件を教えてもらって良いですか…?

ラブエンドはヴィオレットと地上に降り自身の源であるオリーブの樹へ辿り着くことで希望の神として覚醒し、地上にグラースを与えながら二人で生きていくという希望がある終わり方でびっくりした。レンドフルールくん、こんなエンディングもご用意できるの?どのエンディングも二者択一で何かしらの犠牲を払わなきゃいけないものしかないと思ってたよ。

ルイ

やってきました!レンドフルールに興味持ったきっかけの男!!疑心暗鬼案件として紹介されていたので、心してかかったけどこの勝負五分五分…?いや、やっぱり負けたかな…。

オルフェが神だった時点で予想の斜め上をいってたけど、今度は輪廻転生を繰り返す男とな。何回生まれ変わっているのかは分からないけど、現世に執着がないのもそのせい。面白いけど決定打にかける理由を考えたとき、わたしは人が人に抱く執着に弱いヲタクだからルイが執着を抱いてくれなきゃ食指湧かねえ!って結論に至りました。

ヴィオレットのために死にたい、死なせてくれ。わたしの命に意味を持たせてくれ。」って結局自分が死にたいだけじゃねーのって気持ちになってしまった。この時点でわたしがルイのこと信用できてないので言葉が薄っぺらく聞こえてしまう。

ラブエンドすごい号泣したんですが?!??
ルイとの恋を諦めなかったヴィオレットめちゃくちゃよかった。なによりルイの、ヴィオレットを突き放しておいて傷つきたくなかった臆病な面とか、実はめちゃくちゃ落ち込んでるのとか、初恋初心者なところがすごいよかった。いい意味でそれしかない。
そして二人の間には決定的に恋愛に発展する言葉はなく、月に狂わさたと言ってキスをし、お互いの熱を確かめたいというのがすごく、すごく良かったですね………。

ヴィオレットが踏み出せずにいるルイの歩幅に合わせているのとか、少し焦ったく感じつつもやはり決定的な言葉を伝えられないルイとか、えーーー!めっちゃよかったな………(語彙力がなさすぎる)
希求の女神の祝福として輪廻転生を与えられたわけだけれど、命の終わりは存在していて。それはルイが心からなにかを求めるということだったけれど、いままでの人生では求めることなく亡くなっていったので転生を繰り返していくうちに呪いだと感じ、人生を諦めていった。そんな経緯があるからこそ、ヴィオレットを求めたルイの変化が際立つわけですよ…………。幸せになってほしい。

裏波との心中エンドな『甘き忠誠』は、二人とも未練なさすぎることが潔くてヒィヒィしました。

ユベール

これまでのルートで定期的に陰陽師みたいな姿を見せていたので何かしらあるとは思っていたけど、元の姿は女神ミレーヌの蝶 紫貴(むらさき)でした。
騎士ではないユベールは“忠誠“ではなく“服従”になるのね、と思って進んでいったら服従エンドめちゃくちゃ良くてヒィヒィした。わたし好みのド美人、ミレーヌ様に組み敷かれるなんて思ってなかったです。ありがとうございます。復讐でもするのかなと思ってたけど、どんな形であってもユベールを手に入れるという執念がよかった。

恋愛エンドでは、かつてヴィオレットがユベールに女神を重ねるなと言った出来事。それが今度は、生まれ変わったユベールから言われるデジャブよ。って思ってたら生まれ変わる前の記憶が戻り、かつてのユベールとしての人格も取り戻した。どういう繋がりか分からなすぎる。これは魔法をかけられた御伽話だった…?

OPでユベールの横に出る文字『執着』って、ヴィオレットがユベールに向ける意味としても当てはまるなあって思うと、騎士たちのも同じく当てはまるのかな。
てゆか改めて見返したときの首絞めイラストなに?!やっぱり服従ルートのヴィオレットの愛の重さが好きよ。誰かのものになるくらいなら自分の手で…みたいなそういう感じです。

総評

場面によってはラヴィール前後の好感度が高くなり過ぎじゃ…?ってびっくりした。乙ゲーだからというフィルターでスルーできる作品と気になってしまう作品があると思っていて、レンドは後者だったな。
余談で騎士たちがパルテダームに来るまでの地上での日々は特段描かれず終わったなという印象があって、事前教育はどんなことをしてたとかチラッとあれば良かったと思いました。

BAD多いのが醍醐味みたいな話を聞いてたけれど、実のところとりあえずBADという感じな、あってもなくても個人的に良い(刺さらない)BADが多かった。性癖を刺してくるBADを求めているので、ゲームオーバー多めって言われたほうが期待しなかったかも。
あとシステム面ではラヴィール終わりのSE 時と場合によっては雰囲気ぶち壊してない?って思いました。

なんだかんだと思うことはあるけれど、楽しくやれたし性癖刺してくるエンディングと出会えたのでよかったです。